2015年度を持って60回を迎える秋冬の日本競馬の祭典である有馬記念だが、その60年という長い歴史には現在でも語り継がれている名馬というものが数々存在する。その有馬記念を彩った名馬の一頭において、1990年にアイドルホースとしてブームとなった馬であるオグリキャップの存在がある。
オグリキャップは1984年に大井競馬場でデビューした異色の馬であり、そのデビュー戦から連戦連勝を重ねる上で器が違うことを理解した調教師が当時では異例の公益競馬から中央競馬に移籍することを決断した。その中央競馬においても1600mから2400mまでの距離を圧倒しマイルチャンピオンシップや天皇賞秋などグレードの対価レースを勝ち、さらに白と黒の経路がまじりあったきれいな芦毛も相まってアイドルホースとなった。さらには当時同じ芦毛のライバルとなるタマモクロスとの激闘を繰り広げることになり、バブルが崩壊し元気のなくなっていた日本に再び活気を取り戻すきっかけとなった。
しかし、そのオグリキャップも1990年になると競走馬として限界を迎え始めるようになり成績も悪化、さらには9月のレースで故障することになり、引退することで話は進められていった。そんな中、当時の調教師がまだオグリキャップには戦う意思があると主張し、怪我して引退するはずが逆に怪我を治すために手術を受けさせてリハビリに励んだのだ。そうして迎えた1990年の有馬記念は、本来活躍していない馬では出ることのできないレースではあるが、ファンの熱烈な後押しもありファン投票で1位となり見事出走が叶ったのだ。当日はラストランの舞台が整い、現在でも天才騎手と言われる武豊を背に走ることとなった。
引退レースとしてファンの前に最後の姿を見せたオグリキャップ。レースはスローに流れ、道中6番手の外につける展開から3?4コーナーをまくり気味に進出していった。最後の直線へ向くと鮮やかな差し切り勝ちを収め、見事な復活劇を大観衆にアピールした。
この日、中山競馬場に詰め寄せた観衆は約18万人。武豊を背にウィニングランをするオグリキャップに、場内から湧き上がるオグリコールは止まらなかった。
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