有馬記念は過去の歴史において多くの競馬ファンの印象に残るレースを沢山展開してきた。
そんな中でも高配当が飛び出したレースとして記憶に残るのが2007年の有馬記念である。このレースでは9番人気と低評価だった伏兵マツリダゴッホが優勝して、波乱を演出した。
この年の有馬記念は枠順発表後にフサイチパンドラが出走取り消しとなり、15頭で争われた。1番人気は1枠1番の最内に入ったメイショウサムソン(武豊)だった。当時メイショウサムソンは天皇賞秋を優勝し、ジャパンカップでも3着に入着し、レース当日は単勝オッズ2.4倍の人気を集めた。前走のジャパンカップで単勝1.8倍の期待に応えることが出来ず3着に敗れたが、それでも1番人気は変わらなかった。1着を獲った天皇賞秋がピークであったという見方も出来るので、終わった後だから言えるが危険馬な人気馬であったと言えるだろう。
しかし荒れる気配を感じたとしても、マツリダゴッホという馬は直近の成績を考えても非常に買いにくい馬であった。前走は天皇賞秋で、レース結果は勝馬のメイショウサムソンから遅れること1.7秒差の15着に敗れている。そこから2ヶ月調整してここに臨んできたとはいえ、15着からの巻き返しは非常に予測しにくいものであった。しかし蛯名騎手の好騎乗もあって単勝オッズ52倍台という低評価を覆してG1タイトルを獲得したのだ。
レース以後、マツリダゴッホは2008年と2009年に2年連続でオールカマーを勝利したが、G1勝利は結局2007年の有馬記念のみであった。しかし、引退後は種牡馬としてデビューを果たし、その初年度産駒たちはJRAのファーストシーズンサイアーにおいて1億円を越える総賞金を稼ぎだした。まだ産駒としては若く活躍はこれからになるが、今年は2歳馬のロードクエスト(牡2)などがデビューしてさっそく新潟2歳S(G3)を勝利して重賞初制覇を果たしている。
今年の有馬記念はゴールドシップの引退レースとなっており、その後は種牡馬としての活躍が期待されている。引退後もその名前が付け継がれて何年もの間活躍できる可能性があると考えると、長きにわたって楽しめる競馬の奥深さというものを感じる。
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